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錨の技術で、それ作ろう。

船や養殖いかだなどで使われる錨(いかり)。その中でも鍛造錨(たんぞういかり)と呼ばれる錨は、熱した金属を職人が手で持って叩いて成形する「自由鍛造」と、複数の金属パーツを熱して接合する「鍛接(たんせつ)」という技術を用いて作られます。この「自由鍛造」と「鍛接」という両方の技術を用いて錨を作る会社は日本でもあと数社しかないと言われています。

広島県福山市に、古くから「潮待ちの港」として栄えてきた鞆の浦という町があります。ここで戦前から錨を作り続けていた「N鉄工所」も、その数社のうちの1社でした。

とても高い技術と対応力を持っていたため全国から錨の注文が集まる「N鉄工所」でしたが、高齢化のため残念ながら2016年に廃業を決めました。

N鉄工所

この「N鉄工所」から錨を作る技術を引き継いだのが、cocinero(コシネロ)を運営する私たち株式会社三暁(さんぎょう)です。

三暁は、鍛造(金属を焼いてたたく)技術と切削(金属を機械で削る)技術を用いて、船の部品を作ることを主業として1951年に創業しました。その後時代の流れと共にクレーンや橋、エレベーターなどで使われる重要部品の製造が主となりました。

作るものに合わせて技術は高度化し、現在ではプログラムで制御される工作機械やロボットを用いた精密加工を軸に、溶接から塗装まで社内一貫生産することで、多種の重要部品を高い品質で作り上げることが出来るようになりました。

株式会社三暁0 株式会社三暁1 株式会社三暁2 株式会社三暁3

この、鍛冶屋をルーツとしながらも言わば「最新」の金属加工技術を保有する三暁が、100年以上変わらない錨を作る技術をN鉄工所から引き継ぎました。

鍛造錨は、多くの人が「いかり」と聞いて頭に思い浮かべる形をしています。強度が必要な部分は厚く、必要でない部分は薄く、何百年も変わっていないとされるその形状は機能美と言えます。それを形作るために必要なのが自由鍛造技術ですが、近年では溶接しただけの錨も増えており、昔ながらの職人肌の漁師さんからの根強いニーズはあるとはいえ、需要は年々減っています。

私たちは錨を作るための「伝統的な」鍛造技術を後世に伝えるために、「最新」の金属加工技術と融合して他の事業に展開することで、錨をPRしながら新たな価値を創造する、という様々な活動を続けてきました。

  • taontaイメージ
  • taonta 椅子など
  • taonta 机

2020年、錨の技術を伝承していくための新たな事業展開として、アウトドアブランド「cocinero(コシネロ)」がスタートし、最初のプロダクトとして三暁が得意とする技術を惜しむことなく注ぎ込んだフライパンが生まれました。

  • cocinero フライパン
  • cocinero フライパン イメージ

今後、技術に裏打ちされた発想力で、まだまだ沢山の価値を創造することが出来ると考えております。